プリモディーネのビタミンC誘導体化粧品は、高濃度配合が大人気ですが、本当に効果的なのでしょうか。
実際に配合されている成分や商品情報から、期待できる効果を徹底検証。
シーバムコントロールVCローションIIにリニューアル後の体験談なども紹介します。
目次
プリモディーネのビタミンC誘導体化粧品の特徴や効果は?
出典:http://www.cosme.net/
プリモディーネのビタミンC誘導体化粧品であるシーバムコントロールVCローションIIは、2017年3月に商品リニューアルが行われています。
従来のシーバムコントロールVCローションと何が変わったのか?
- 水溶性ビタミンC誘導体が、Amitose3GAに変更
- 水溶性ビタミンC誘導体の濃度が、4%→8%に変更
つまり水溶性ビタミンC誘導体についての変更のみが行われたということです。
以前のシーバムコントロールVCローションでは、アスコルビルリン酸Naというタイプの水溶性ビタミンC誘導体が採用されていました。
Amitose3GA(アミトース3GA)の特徴とは?
Amitose3GAは、成和化成のAmitoseVCシリーズの美容成分で、カジュアルエイジングケアを目的に開発されたもの。
コストパフォーマンスに優れており、高配合製剤の開発に適していることと、安定性が高く、ビタミンC特有の着色劣化がほとんど起こらない特徴があります。
成和化成が開発しているAmitoseVCシリーズには6つの美容成分がありますが、下から2番目に位置する美容成分。
だから、そこまで高機能なビタミンC誘導体というわけではありません。
AmitoseVCシリーズは、ビタミンCとグリセリンを結合することで、保湿効果を高めた美容成分。
Amitose3GAの効果の特徴としては、
- 抗酸化作用が向上し、コラーゲン産生作用が5%ほど上昇
- 何もしない場合に比べ、角層水分量が最大で20%ほど上昇
- 何もしない場合に比べ、8週間の使用で赤みが12%ほど減少
なんか微妙なレベルです。
メーカー側のメリットとして、コスパが良くて見た目濃度が4%→8%になったことで、消費者への訴求力が向上するという部分があると思います。
ビタミンC誘導体を高濃度にするメリットとは?
ビタミンC誘導体が高濃度になることで、ビタミンCの効果がより強く実感できます。
その結果、皮脂分泌量が減少し、毛穴の角栓が目立たなくなったり、引き締まったような印象を受けることが考えられます。
他にも高濃度だから効果が高いという消費者への訴求力が向上し、より多くの人が購入することにつながると思われますが、個人的には、高濃度ビタミンC誘導体は避けたいところ。
ビタミンC誘導体を高濃度にするデメリットとは?
高濃度ビタミンC誘導体のデメリットは、皮脂分泌量が減少することで起こる肌の乾燥です。
元々、導入剤として使われていたプリモディーネのシーバムコントロールVCローションなので、保湿力はそこまで高くなく、皮脂分泌量が減少することでその状態に拍車がかかります。
さらに高濃度ビタミンCは、肌への刺激になるのでピリピリ感を強く感じたり、敏感肌や乾燥肌の人には、ダメージになることも。
水溶性ビタミンC誘導体を高濃度にするよりも、APPSをしっかり配合した美容液の方が、浸透力については言うまでもありません。
水溶性ビタミンC誘導体の浸透力は、通常のビタミンC水溶液の8〜9倍、APPSのビタミンC誘導体の浸透力は、1%でも100倍です。
だから、APPSを配合しているのに、なぜAmitose3GAを8%の高濃度で配合する必要があるのかが不明です。
プリモディーネのシーバムコントロールVCローションIIの口コミとは?
まだリニューアル直後ということもあり、シーバムコントロールVCローションIIの口コミは少ないですが・・・
・15mlのモニターを使用した20代後半の乾燥肌の女性は、頬の赤みが少し和らいだことしか効果を実感できず、毛穴への効果はなし。
さらに保水力のない導入化粧水なので、必ず別の化粧水が必要なこと、それで価格が5,000円だと購入する理由はないかも・・と答えています。
・15mlのモニターを使用した40歳前半の乾燥肌の女性は、多めに使ったからかモニターで1週間持たなかった。
以前と比べ何も変わっていない。皮脂分泌量が抑制されたせいか、以前よりも乾燥気味かも・・・と答えています。
これがビタミンC誘導体を高濃度にする弊害です。
皮脂分泌量が抑制されることは、肌表面の乾燥感をさらに悪化させ、表面的にはビタミンCが補充されることでニキビ等はできにくくなりますが、インナードライが進む。
そんな可能性すらあるんです。
そう考えると、プリモディーネのビタミンC誘導体化粧品であるシーバムコントロールVCローションIIはあまりおすすめできません。
私が愛用しているサイクルプラスのエンリッチローションなら、ムダな水溶性ビタミンC誘導体を高濃度配合していませんし、保湿成分がしっかり配合されているので、保湿力もバッチリ。
さらに、カジュアルエイジングケアではなく、本格的なエイジングケアを目的にした美容成分も配合されているので、エイジングケアが必要な年齢肌にもピッタリですよ。
ビタミンC誘導体にも様々な種類があり、水溶性ビタミンC誘導体は最も古い成分ですが、安定性の高さから、大量生産に向いている美容成分。
だから今でも新しい成分が開発されますが、メーカー側のメリットしかなく、消費者にはメリットがない美容成分です。
そういったこともこのビタミンC誘導体について、まとめた記事を読むと参考になるかもしれません。